皆さんは「てんかん」と云う医学用語をご存じですか。所謂痙攣発作と云う神経症状です。この度、脳外科医としては30年、日本てんかん外科学会の会長までされた森野道晴先生にてんかんの基礎知識について解説して戴きます。難治性(抗痙攣剤で制御し難い発作)てんかんに対して焦点となるてんかん巣を除去する「てんかん外科」のエキスパートでもあります。国内に100万人いるとも言われているてんかん患者さんにとって、ご家族も含め、外科的治療は特に難治性の方々にとりましては朗報であります。少しでもこの書籍を通じて「てんかん」および「てんかん外科」に対する理解を深めて戴ければ幸甚です。森野道晴先生がなぜてんかん外科医をめざしたのか。そのストーリーにもご注目下さい。